ルルゲさん
藤井です。
今日は、京都の日蓮宗僧侶や檀信徒の方々にもあまり知られていないスポットを紹介したいと思います。
京都の日蓮宗といえば、日蓮聖人の孫弟子にあたる日像上人の御功績がなければ、今日の繁栄は無かったと言っても過言ではありません。大本山妙顕寺、深草の宝塔寺、向日町の鶏冠井(北・南真経寺)など、日像上人の布教された足跡は数多くあり、今なお篤い信仰を伝えています。
ですが、ご存知の通り、その布教の道程は決して簡単なものではありませんでした。
北陸路における度重なるご法難、「三蟄三赦」(さんちつさんしゃ)と呼ばれる三度にもわたる都からの追放・・・。しかし、日蓮聖人より帝都弘通の遺命を受けた日像上人の決意は固く、度重なる難にも怯む事なく布教を展開し、ついに妙顕寺を開き、天皇家の勅願所となるのでした。
前置きが長くなりましたが、そんな日像上人の布教活動を今に伝える一つの題目塔をご紹介します。

この写真の題目塔は「安堵の塔」と呼ばれる石塔で、嵯峨にあります。丸太町通を嵐山へ向かって西へ、ケーヨーD2(旧嵯峨ニック)の角を南へ曲がると住宅地の一角にあります。
正和3年(1314)、46歳の日像上人は車折神社の前に立ち、道行く人々へ法華経、お題目を弘めるべく弁を振るっていました。しかし、それを聞いた他宗の信徒は、日像上人に迫害を加えようと襲いかかってきました。この時、日像上人は、近くにあった兜塚古墳に身を隠し、なんとか難を逃れる事が出来ました。そして、安堵した日像上人は、感謝の想いを込めて、古墳の石蓋に波ゆりの題目を刻まれたと伝えられています。
この故事から、「安堵の塔」は災難をよける功徳があると伝えられ、今日でも「ルルゲ(龍華)さん」と呼ばれて親しまれています。

寺院ではありませんのでなかなか訪れる事はないかと思いますが、お近くへ御用がおありでしたら、立ち寄ってみられては如何でしょうか。
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ルルゲさん~初めて知りました。
今度、京都に行った時には是非、足を運んでみようと思います。このような、地元スポット情報はありがたいですね。まだまだ知らない法華経布教の跡があるんでしょうね。
話は変わりますが、10年ほど前、十乗院様に御主題と「日像上人」の本にサインを頂きに伺いました。アポ無しにもかかわらず、御住職さまが心良く対応してくれた上に「日護上人」の本まで下さいました。当時、小学生だった娘は「うまか棒」を頂き、ありがたい京都旅行となりました。

もしかして、お上人様は十乗院様の若上人なのかなーと思いながら、今でも御住職さまの有難いお気持ちに感謝しております。
投稿: M美 | 2011年9月 9日 (金) 17時20分
M美さま、コメントありがとうございます。
今後も、機を見ては京都の色々なスポットをご紹介出来れば、と思います。
ルルゲさんは、太秦と嵐山の中間辺りにあります。嵐山観光の道中にでも立ち寄ってみて下さい。
私は6年前まで十乗院におりましたが、ご縁を頂きまして、現在は太秦の本瑞寺というお寺の住職をさせていただいております。10年前ですと、私は大学生(フリーターかも)として富山県にいた頃でしょうか。
そのようにして十乗院へご参拝いただきました事、とてもうれしく思います。きっと師匠もM美さまのことを覚えていることと思います。今度尋ねてみますね。
投稿: 藤井 | 2011年9月13日 (火) 22時10分